じんま疹

□じんましん(蕁麻疹)とは

じんましんとは、皮膚の一部がミミズ腫れのように赤く盛り上がり、短時間で跡を残さず消えていく皮膚の疾患です。赤みだけでなく強いかゆみを伴うのが特徴です。
じんましんの症状は、数十分~1日以内に治まることが多いです。じんましんの症状が6週間以内のものを急性じんましんと呼び、症状が6週間以上続いている場合を慢性じんましんと呼びます。

□じんましんの症状

じんましんの症状の出方や重症度は様々ですが、発症メカニズムの違いによって、大まかに3つに分けることができます。

1.「直接的な原因が見当たらない突発性のじんましん」

多くのじんましんで悩まれている患者さんがこの突発性のじんましんに当たります。子どもでは、風邪に伴って発症する場合があります。また、慢性じんましんの場合は、夕方から夜間にかけて症状が現れやすい傾向にあります。

2.「特定の刺激やアレルギーが原因の刺激誘発型のじんましん」

主に食物や薬品、植物などの特定物質に反応して起こるアレルギー性じんましん、皮膚に対する機械的な摩擦や寒冷・温熱刺激、日光照射などによって起こる物理性じんましんなどがあります。

3.上記以外の特殊なじんましん

特定の食物を摂取した2~3時間以内に運動をした時だけに現れる、食物依存性運動誘発アナフィラキシーなどがあります。特定の食物だけではじんましん反応が出ませんが、運動が組み合わさった時にじんましんの症状が現れます。症状がひどい場合は呼吸困難等の重篤なアレルギー反応が現れます。運動する機会の多い10歳代の子どもに多く見られます。

□当院でのじんましんの治療

じんましんの症状は軽度なものから重度なものまで様々です。
・原因がよくわからないじんましんがでた。
・症状が長引いている。
・広範囲にじんましんの症状が広がっている。
・かゆみや痛みの症状が強い
といった場合には、我慢せず受診するようにしてください。
じんましんの治療には外用薬とかゆみを引き起こすヒスタミンの働きを抑える「抗ヒスタミン薬」を使用した内服治療を行います。作用の強さや副作用のリスクが異なる様々な種類がありますので、症状に合った抗ヒスタミン薬を処方します。
じんましんの原因に心当たりがある場合や、アレルギー反応を調べたい場合には「VIEW39」を使ったアレルギー検査も行っております。13項目のアレルギー検査費用と同じ価格で、39項目のアレルギー検査ができますので、気になる方はお声掛けください。

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□子どものじんましん

じんましんは子どもにとってよく見られる症状の1つです。じんましんの症状が出た際は「皮膚以外の症状がないか」を確認するようにしてください。
食物などのアレルギーの場合は、蕁麻疹以外に嘔吐や頭痛、唇やまぶたが腫れている、呼吸が苦しくなっていることがあります。その場合は、緊急度の高いアナフィラキシーショックの可能性がありますので、救急車を呼ぶようにしてください。
皮膚以外の症状がない場合は、一旦様子を見ていただいて大丈夫です。入浴することに問題はありませんが温めるとかゆみが増しますので、かゆみが治まるまでは患部を保冷剤などで冷やしてください。かゆみが強い場合は早めの受診をおすすめします。