TCAクロスは、ニキビ跡の凹みを改善する治療方法です。
ニキビ痕の凹みは、ニキビで炎症を起こしてしまった皮膚が上手く修復できずに凹んで治ってしまうことで起こります。
この凹んでしまった皮膚組織に50%〜100%の高濃度のTCA(トリクロロ酢酸)を使ってニキビ跡の凹みに塗布し、肌の再生を促し、新しく皮膚組織を作り直そうという力を働かせることでニキビ跡の凹みを改善するニキビ跡のピンポイント施術です。
高濃度のTCAを50%〜100%の範囲で凹みのある皮膚に塗布することで、酸の作用によって組織を人工的に破壊し、新しい皮膚組織を再生させる力を働かせます。
TCAを皮膚に塗ると皮膚のタンパク質とTCAの化学反応により皮膚の層が剥がれ、その下の組織がより多くのコラーゲンを生成します
塗布後はTCAの作用で塗布部分が白くなり、その後かさぶたとなりますが、通常1週間程度でかさぶたが取れ、その後、ピンク色や茶色の皮膚になりますが、色調は数ヶ月かけて徐々に改善されます。
高濃度のトリクロロ酢酸は強力なピーリング作用とコラーゲン産生促進作用があります。
TCAクロスではTCAをピンポイントに塗布し、ピーリング作用でニキビ跡の凹みの部分にダメージを与えます。治療は4〜6週間の間隔で複数回(3〜6回程度)行われ、施術のたびに組織が徐々に修復されピーリング後のコラーゲン産生促進効果により徐々に凹みの部分が目立たなくなっていきます。
TCAクロスは効果的な治療法として知られており、安全性と信頼性を考慮して専門医による施術を受けることをお勧めします。
このような方におすすめです
- ●ニキビ痕の凹みに悩んでいる方
- ●アイスピック型の深い凹み(主に2mm程度)
- ●ボックスカー型の浅く平坦な凹み(4〜5mm程度まで)
施術について
施術時間
5分~10分程度
施術目安
4~6週間以上間隔をあけて3~6回程度
施術を受けられない方
- ケロイド体質の方
- 妊娠中・授乳中の方
副作用と注意事項
- 施術直後からヒリヒリした感じが数時間あります。
- 塗布した部位は白くなります(フロスティングといいます)。フロスティングは数時間から1、2日でかさぶたになります。
- かさぶたは1週間程度で取れますので剥がさないようご注意ください。
かさぶたがとれたあとの皮膚は一般的な傷跡のように赤〜ピンク色になりますが、時間と共に馴染んでいきます。
また、施術後は日焼けしやすくなっているので日焼けしないようご注意ください。 - かさぶたが取れた後に一時的に凹みが拡大したように見えますが、徐々に改善していきます。
- 施術当日は化粧はできません。翌日から化粧は可能ですが、かさぶたを剥がさないように注意してください。