にきび跡

にきび跡について

にきび跡は、にきび治療後に「色素沈着」や「赤み」「凹み」として肌に残ってしまうダメージのことです。炎症の強かったにきびほど治癒後も消えにくい痕が残りやすく、大人になってからも長期間コンプレックスや美肌の妨げとなる悩みの一つです。セルフケアや一般的な化粧品では改善が難しいため、医療的な治療・専門のケアが不可欠です。当院では「しみ・赤みタイプ」「凸凹・陥凹タイプ」など状態に応じた最適な治療プランで、根本的な美肌再生と自信回復をサポートします。

にきび跡の主な種類と特徴

  • 色素沈着(茶色・黒ずみ):炎症後の色素が肌に残った状態。紫外線・摩擦・刺激で悪化しやすい。
  • 赤み:毛細血管の再生・拡張による発赤。治りかけ~数ヶ月以上続くことも。
  • 陥凹・クレーター:毛穴や組織が破壊され「凹み」「穴」となった状態(ローリング型、アイスピック型、ボックスカー型など種類あり)。
  • 肥厚性瘢痕・しこり:一部で過剰な繊維成分が盛り上がる治癒反応(あまり多くはありません)。

にきび跡治療の特徴

状態や肌質・体質により必要なケアは大きく異なります。当院では最新美容機器や専門医のノウハウを活かし、患者さま一人ひとりの症状・ご希望に合わせて「最適な治療の組み合わせ」をご提案しています。

  • 凸凹・クレーター:ダーマペン4、TCAクロス、ピコフラクショナルなどによってコラーゲン増生を促す再生治療が主体。複数回の継続治療が推奨されます。
  • 色素沈着・赤み:ピコレーザー(ピコトーニング・ピコスポット)、IPL光治療、ヒーライトⅡ等でダメージ部位を美白・美肌再生。
  • 全体的な肌質改善:ピーリングやイオン導入、メソナJなどでターンオーバー促進・くすみやざらつきも総合的にケアします。
  • それぞれにホームケア・内服指導も併用。医師・スタッフによる経過サポートも充実。

にきび跡治療の流れ

  1. 医師によるカウンセリング・適応診断
  2. 状態に応じた施術プラン・組み合わせを提案
  3. 洗顔・麻酔(施術内容により)・施術実施
  4. アフターケア・日常生活の注意説明
  5. 定期的な経過観察・必要に応じた追加施術

多くの治療は1回でも効果を感じていただけますが、深い陥凹や色素沈着は複数回の継続的な治療が理想的です。

よくあるご質問

Q:どの治療を選んだらよいか分かりません。
A:まずは専門医がしっかり適応を診断し、お悩みや生活スタイル、予算に合わせて最善の治療プランをご提案します。

Q:施術の痛みやダウンタイムは?
A:ダーマペンやTCAクロスは一時的な赤み・腫れ・皮むけがありますが、多くは数日で治まります。ピコレーザーやIPLはダウンタイムの少ない施術です。

Q:日常のケアでできることは?
A:紫外線・摩擦対策、しっかりとした保湿と医師指導による美白・美肌化粧品ケアも大切です。

当院の診療メニュー

ポテンツァ(POTENZA)

POTENZA(ポテンツァ)は、RFエネルギーをマイクロニードル先端から出力する医療機器です。
従来の創傷治癒過程の作用しか得られないローラー型ニードルやニードルペンとは異なり、熱作用による効果も同時に期待できるため、一度の治療で得られる患者様のメリットを高めることが可能です。
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ジュベルック

ジュベルック注射は「ポリ乳酸(PDLLA:Poly-DL-lactic acid)」と「ヒアルロン酸」成分が含まれた製剤です。
コラーゲン産生を刺激する効果が、肌の弾力やニキビ痕、毛穴の引き締め、しわの軽減など、様々な肌トラブルに対応し、肌のたるみだけでなく幅広い皮膚の問題を抱える方に適しています。
また、レーザー治療では改善が難しい肌の赤みにも有効です。
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TCAクロス

TCAクロスは、ニキビ痕による凹み(瘢痕)を改善するためのピンポイント治療法です。高濃度(50〜100%)のトリクロロ酢酸(TCA)を直接凹みに塗布し、皮膚組織を人工的に一部壊すことで新しい皮膚の再生とコラーゲン産生を促し、徐々に凹みを浅く目立たなくしていきます。
アイスピック型やボックスカー型などの深いニキビ跡の改善に特に効果が期待できます。
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ピーリング

皮膚を剥がすことによって起こりうる現象や効果を利用して行う治療のことです。
古くなった角質を均一に取り去ることで、ニキビ・ニキビ跡の改善、しみ・くすみの改善、毛穴引き締め、お肌の若返りなどに効果があります。
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医師紹介

院長

土屋 佳奈
 KANA TSUCHIYA 

【専門】
日本皮膚科学会 / 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
【所属学会】
日本美容皮膚科学会 / 日本臨床皮膚科医会 / 日本抗加齢医学会 / 日本小児皮膚科学会