しみ

しみについて

「しみ」は年齢や紫外線、ホルモン変化、摩擦・外的刺激など様々な要因で増えていく顔や手・体の色素斑です。とくに紫外線ダメージの蓄積や加齢、肌質の変化によって生じやすく、多くの方が「見た目年齢」やセルフケアでの悩みとして気にされています。しみにはさまざまな種類があり、適切な診断と治療・予防がとても重要です。
放置したり、誤ったケアを続けると色素沈着が濃くなったり、他の肌トラブルと複合症状になる場合もあるため、皮膚科専門医での早めの相談がおすすめです。

しみの種類と主な原因

一口に「しみ」と言っても、以下のように種類や発生メカニズムは多様です。
自分で正しいタイプ判別するのは難しいため、専門医の診断が欠かせません。

  • 老人性色素斑(一般的なしみ):紫外線、加齢、遺伝などの影響で増える淡褐色〜濃褐色の色素斑
  • 肝斑:両頬・鼻下など左右対称に広がる、女性ホルモン・外的刺激・摩擦による薄茶色しみ
  • そばかす(雀卵斑):遺伝素因が強く、幼少期から小さな斑点が多発・紫外線で濃くなる
  • 炎症後色素沈着:ニキビや傷、摩擦刺激後の茶色いシミ。肌荒れ・やけど・脱毛後などにも出現
  • ADM(後天性真皮メラノサイトーシス):灰色〜青みがかった斑。混合型のしみでレーザー治療が必要

しみ治療の特徴

しみ治療の基本は「しみタイプごとに適した機器・施術・内服」を組み合わせ、一人ひとりの肌状態や生活背景に合わせて丁寧にカスタマイズすることです。
自己判断や市販薬でのケアでは思ったような効果が得られないだけでなく、悪化や色素沈着リスクを高める恐れもあります。当院では、最新の医療機器と豊富な治療プランから最適なご提案を行います。

1. レーザー治療(ピコレーザー等)

ピコレーザーは従来型よりも短いパルス幅で照射するため、周囲組織へのダメージを抑えつつしみやそばかすのメラニン色素のみを微細に分解・除去できます。薄いしみや肝斑混在、ADMなど難治例にも対応。

2. 光治療(IPL / セレックV等)

顔全体の細かいしみやくすみ、赤ら顔や毛穴・ハリまでトータルアプローチできるIPL(フォトフェイシャル)も人気です。1回で全顔の美白感を実感しやすいのも利点です。

3. 内服・外用療法

トラネキサム酸やビタミンC/B類の内服療法、ハイドロキノン・レチノール等の外用薬により、肝斑や炎症後色素沈着にもケアが可能。美白化粧品との併用も指導いたします。

4. ピーリング・イオン導入・メソセラピー等

ピーリングやビタミンC、トラネキサム酸等のイオン導入も新陳代謝を整え、全体的なトーン均一化・透明感アップに寄与します。

予防・セルフケアについて

セルフケアの最重要ポイントは日焼け止め、摩擦刺激の回避、生活習慣の見直しです。
治療と併用し、毎日続けやすいスキンケアや美白アイテム選びもお手伝いいたします。

当院の診療メニュー

ピコレーザー

ピコレーザーは、1兆分の1秒(ピコ秒)という極めて短いパルス幅で照射できる最新型のレーザー治療機です。従来のナノ秒レーザーよりもさらに速い照射により、熱ダメージを最小限に抑えながら色素をピンポイントで分解できるため、肌への負担が少なく、さまざまな美容皮膚科治療で高い効果を発揮します。
シミやそばかす、肝斑、くすみ、色素沈着はもちろん、毛穴やニキビ跡、刺青(タトゥー)の除去まで幅広く対応できるのが特長です。
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IPL光治療(セレックV)

IPL光治療「セレックV」は、複数の波長を切り替えて肌悩みに合わせたオーダーメイド治療が可能な最新型フォトフェイシャル機器です。しみ・そばかす・くすみ・赤ら顔・にきび・毛穴の開き、小じわといった幅広いお悩みに対応し、マイルドな光刺激と短いダウンタイムが大きな特長です。
施術は皮膚科専門医の管理下で行うため、安全かつ高い効果が期待でき、忙しい方やダウンタイムを避けたい方にも安心しておすすめできます。
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メソナJ ・メソナJプラス

メソナJ/メソナJプラスは、日本で開発された医療機関専用の「エレクトロポレーション(メソポレーション)」技術による経皮導入機です。ヒアルロン酸やコエンザイムQ10、ビタミン類など、通常では皮膚に塗っただけでは十分に届かない高分子美容成分を、傷や痛みを伴うことなく肌の奥深くまで大量に浸透させることができます。
ダウンタイムや痛みもほとんどなく、多様な肌悩み・エイジングケアに対応した人気の美肌治療法です。
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医師紹介

院長

土屋 佳奈
 KANA TSUCHIYA 

【専門】
日本皮膚科学会 / 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
【所属学会】
日本美容皮膚科学会 / 日本臨床皮膚科医会 / 日本抗加齢医学会 / 日本小児皮膚科学会