CO2レーザー

美容皮膚科

CO2レーザーとは

CO2レーザーは、二酸化炭素を用いたレーザー治療器で盛り上がりのあるシミ、血管腫などの症状に適しています。
CO2レーザーは、水分を含むものに吸収される性質をもち、皮膚には水分が多く含まれるため、 照射すると一瞬にして熱エネルギーに転換して組織を蒸散させることが可能です。この特性を生かしてCO2レーザーはイボやほくろ部分を正確に治療することができるため、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えることができます。

こんな症状の方におすすめの治療です

CO2レーザーの特徴

精度の高いレーザー治療

二酸化炭素を媒介にしたCO2レーザーは、皮膚の特定の層にのみ作用し、周囲の健康な組織に対する影響を最小限に抑えます。
これにより、特定のターゲットを正確に治療することが可能であり、小さなほくろやイボのような微細なターゲットにも対応できます。

【CO2レーザーの用途】
◆イボの除去:加齢に伴うイボから一般的な皮膚の突起まで、幅広い種類のイボを効果的に除去します。
◆ほくろの除去:色素性のほくろや盛り上がったほくろを正確に除去します。
◆老人性血管腫の除去:30代頃から表れる通称「赤ほくろ」は、毛細血管が増殖することで生じます。自然に治ることはないですが、CO2レーザーで除去することができます。

安全性の高いレーザー治療

CO2レーザーは、レーザーの深達度が浅く、皮膚への侵襲が少ないため、周囲の組織に対するダメージが非常に少なく済みます。
これにより、治療後の炎症や腫れが抑えられ、治療後の回復が早くなります。
また、小さなイボやほくろの場合は数分で治療が完了する等治療時間が短いため負担を最小限に抑えることができます。
CO2レーザーは医療現場で広く使用されており、その安全性は多くの臨床試験や実績によって証明されています。
当院では皮膚科専門医の資格を持つ医師による施術を行っております。

  • 施術時間:5分〜10分
  • 痛み:麻酔をしての施術になるため、ほとんど痛みはありません。
  • 来院目安:施術時、2週間後、必要であれば1ヶ月
  • 治療後の経過:CO2レーザー照射後、腫瘍の切除に伴い傷ができてしまいます。傷は浅いものからやや深いものまでありますが、適切な治療を行うことで、約1週間〜2週間で傷が盛り上がり、平坦になります。その後、赤みや黒ずみのみ2〜6ヶ月持続する場合がありますが、自然に消退します。
  • 注意事項:妊娠中の方、授乳中の方、ケロイド体質の方、絆創膏などの被覆剤を付けられない方は予め医師にご相談ください。

治療の流れ

  1. カウンセリング・診察で適応と治療部位を確認
  2. 局所麻酔をしてCO2レーザーでピンポイント照射
  3. 治療部位のクーリングとケア、ガーゼ保護
  4. 患部は1週間程度軟膏・保護テープでケア(赤みやかさぶたは数日〜2週間ほど)
  5. 経過観察・必要に応じて再診

よくあるご質問

Q:痛みはありますか?
A:施術は局所麻酔を使用するため、ほとんど痛みはありません。治療後しばらくジンジンする感じが残る場合もありますが、自然に落ち着きます。

Q:傷跡は残りますか?
A:基本的には目立つ傷跡は残りませんが、体質や部位によっては色素沈着・わずかな陥凹が残る場合があります(時間とともに消退します)。

Q:メイクや洗顔はいつからできますか?
A:施術部位以外は当日から可能です。患部は1週間ほど保護が必要ですが、創部の状態により医師がご案内します。

Q:再発はありますか?
A:取り切れなかった場合や一部の病変では再発の可能性があります。必要に応じて再治療をご案内します。

Q:保険は使えますか?
A:ほくろやいぼなど一部の治療は保険適用となる場合がありますが、詳細は診察時にご案内します。

受診の目安

  • 気になるほくろ・いぼ・盛り上がりやできものを確実に取りたい方
  • 見た目の改善だけでなく、再発・安全性もしっかり考えたい方
  • 日常生活やメイク・皮膚トラブルで不安がある方

CO2レーザー治療は安全性・効果が高い一方で、正しい適応判断・アフターケアが重要です。お悩みやご希望がある方は、ぜひ皮膚科専門医にお気軽にご相談ください。

医師紹介

院長

土屋 佳奈
 KANA TSUCHIYA 

【専門】
日本皮膚科学会 / 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
【所属学会】
日本美容皮膚科学会 / 日本臨床皮膚科医会 / 日本抗加齢医学会 / 日本小児皮膚科学会