痒疹(ようしん)

一般皮膚科

痒疹

痒疹とは、強いかゆみを伴う赤みのある発疹(丘疹)や、皮膚が硬く盛り上がった結節が、体の複数箇所に孤立して現れる皮膚疾患の総称です。 一つひとつの発疹は数mm〜1cm程度と小さいものの、かき壊すことで色素沈着や皮膚の硬化(苔癬化)を起こしやすく、見た目にも生活の質にも影響を及ぼします。

こんな症状の方におすすめの治療です

かゆみの強いブツブツが体にでき、掻いても掻いても治まらない

そんなお悩みを抱えて台東区周辺で皮膚科をお探しではありませんか。

実はその症状、「痒疹(ようしん)」という皮膚疾患のサインかもしれません。

痒疹は市販のかゆみ止めだけでは改善しにくく、放置すると慢性化して治療が長引くケースも少なくありません。

痒疹とは

「虫刺されのようなブツブツが増えていく」「かゆくて夜も眠れない」

痒疹の患者さんからは、こうした訴えをよくお聞きします。痒疹とは、強いかゆみを伴う赤みのある発疹(丘疹)や、皮膚が硬く盛り上がった結節が、体の複数箇所に孤立して現れる皮膚疾患の総称です。

一つひとつの発疹は数mm〜1cm程度と小さいものの、かき壊すことで色素沈着や皮膚の硬化(苔癬化)を起こしやすく、見た目にも生活の質にも影響を及ぼします。

痒疹は経過によって大きく2つのタイプに分けられます。ひとつは比較的短期間で治まる「急性痒疹(ストロフルス)」で、虫刺されをきっかけに子どもや若年層に多くみられます。

もうひとつは、数か月〜数年単位で症状が続く「慢性痒疹」で、特に高齢の患者さんに多く、体幹や手足の外側(伸側)、わき腹、お尻などにドーム状・イボ状の硬いしこり(結節)ができる「結節性痒疹」はその代表的な病型です。

日本皮膚科学会が2020年に公表した「痒疹診療ガイドライン2020」でも、痒疹は臨床的な経過と肉眼所見に基づいて診断される反応性の皮膚疾患と位置づけられており、自己判断でのケアが難しい疾患とされています。

「ただの虫刺されだろう」と放置してしまう方も多いのですが、痒疹は自然治癒を待つよりも早期に皮膚科を受診し、原因の見極めと適切な治療を行うことが、慢性化を防ぐうえで重要です。

痒疹の原因

「なぜこんなにブツブツができるのか分からない」というのも、痒疹の患者さんに共通する悩みです。痒疹の原因は一つに特定できないことが多く、複数の要因が絡み合って発症すると考えられています。

虫刺され・外的刺激 急性痒疹(ストロフルス)の代表的な原因は、蚊やダニ、ノミなどによる虫刺されへのアレルギー反応です。

特に皮膚のバリア機能が未熟な乳幼児や子どもに多く、虫刺されの跡が通常より強く腫れ、かゆみが長引く形で痒疹として現れます。

内臓疾患・全身性の要因 慢性痒疹、特に結節性痒疹では、糖尿病、肝疾患、腎疾患、悪性腫瘍、血液疾患といった全身性の病気が背景に隠れているケースがあります。

かゆみの原因が皮膚だけでなく体の内側にある場合、皮膚科での治療と並行して、原因となる基礎疾患のコントロールが必要になることもあります。

アトピー素因・アレルギー アトピー性皮膚炎の既往がある方や、食物・薬剤・花粉などに対するアレルギー体質のある方は、痒疹を発症しやすい傾向があります。

皮膚のバリア機能低下によってわずかな刺激でもかゆみが誘発されやすくなっている状態です。

これらの原因を放置した場合のリスクとして最も懸念されるのが、「かゆみ→掻破→皮膚の炎症悪化→さらなるかゆみ」という悪循環(itch-scratch cycle)です。

この悪循環が続くと、発疹が硬く盛り上がる結節性痒疹へと移行し、色素沈着や瘢痕(傷跡)が残りやすくなります。

また、強いかゆみによる不眠や集中力低下、外見を気にすることによる心理的ストレスなど、日常生活への影響も無視できません。

痒疹は自己流のスキンケアだけで改善を目指すのではなく、早い段階で皮膚科を受診し、原因の特定と並行して治療を始めることが望ましいといえます。

痒疹の治療

痒疹の治療は、かゆみと炎症を抑えながら悪化要因を取り除いていく、段階的なアプローチが基本となります。

つちやファミリークリニック浅草院では、以下のような保険診療の範囲内で、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた治療をご提案しています。

外用療法(ステロイド外用薬・タクロリムス軟膏)

 痒疹治療の基本は、炎症とかゆみを抑えるステロイド外用薬です。

症状の強さや部位に応じて薬剤の強さを調整し、皮膚の炎症を鎮めていきます。長期使用による皮膚萎縮などの副作用が懸念される場合は、タクロリムス軟膏など他の外用薬を組み合わせることもあります。

内服治療(抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬)

 かゆみそのものを抑える目的で、抗ヒスタミン薬・抗アレルギー薬の内服を併用します。

特に就寝前のかゆみが強い患者さんには、夜間のかゆみを軽減できるよう薬剤の種類や服用タイミングを調整します。

紫外線療法(エキシマライト)

外用・内服治療で改善が乏しい慢性痒疹に対しては、紫外線療法(エキシマライト)が有効な選択肢となります。

皮膚の免疫反応を調整し、かゆみと炎症を抑える治療法で、通院しながら計画的に照射を重ねていきます。

治療後の経過については、外用・内服治療の場合、症状が落ち着いてからも自己判断で治療を中断せず、医師の指示に従って徐々に薬を減らしていくことが再発予防につながります。上記はすべて保険診療の範囲で対応可能です。

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よくある質問

Q. 痒疹はうつりますか?

A. 痒疹自体はウイルスや細菌による感染症ではないため、人にうつることはありません。ただし、虫刺されが原因の場合は、同じ環境(寝具や衣類など)にいる家族が同様の虫刺されを受ける可能性はあります。

Q. どのくらいの期間で治りますか?

A. 急性痒疹は数週間程度で改善することが多い一方、慢性痒疹・結節性痒疹は数か月〜年単位の治療が必要になることもあります。症状の程度や原因によって経過は異なるため、まずは皮膚科で診断を受けることをおすすめします。

Q. 何科を受診すればよいですか?

A. 痒疹は皮膚科での診断・治療が基本です。背景に糖尿病や肝疾患などの全身性疾患が疑われる場合は、内科など他科と連携して原因を調べることもあります。

台東区で痒疹にお悩みの方へ

かゆみを伴うブツブツが治らない、繰り返しているという方は、我慢を続けず早めにご相談ください。

つちやファミリークリニック浅草院では、台東区浅草にお住まい・お勤めの皆さまに向けて、痒疹の原因を丁寧に見極めたうえで、保険診療による段階的な治療をご提供しています。

「これは痒疹なのか分からない」という段階でも構いません。気になる症状がありましたら、お気軽に当院までご相談・ご予約ください。

医師紹介

院長

土屋 佳奈
 KANA TSUCHIYA 

【専門】
日本皮膚科学会 / 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医
【所属学会】
日本美容皮膚科学会 / 日本臨床皮膚科医会 / 日本抗加齢医学会 / 日本小児皮膚科学会