蕁麻疹の特長
蕁麻疹は発症メカニズムや症状の現れ方により、いくつかのタイプに分かれます。
急性・慢性について
- 急性蕁麻疹…6週間以内に治るもの。風邪や一時的なアレルギー反応でみられることが多いです。
- 慢性蕁麻疹…6週間以上続くもの。夜間や夕方などに症状が強くなる傾向があります。
発症タイプ
1. 突発性蕁麻疹
直接的な原因がないタイプで、日常的に最も多くみられます。特にお子様では風邪に伴って出現することも多いです。
2. 刺激誘発型蕁麻疹
- アレルギー性…食物、薬、植物など特定物質への反応
- 物理性…摩擦、寒冷・温熱、日光などの刺激で生じる
3. 特殊型蕁麻疹
特定の食物を摂取した後に運動した時だけ現れる「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」など。症状が強い場合は重篤な全身反応を起こすこともあるため注意が必要です。
小児の蕁麻疹
お子様にもしばしば見られる病気ですが、嘔吐や頭痛、唇やまぶたの腫れ、呼吸困難など皮膚以外の症状がある場合は重篤なアナフィラキシーショックの可能性もあるため、すぐに救急受診が必要です。皮膚のみの症状であれば、患部の冷却を行いながら様子を見て、強いかゆみが続く場合は受診をおすすめします。
蕁麻疹の検査と治療
当院の基本的な治療方針
- 外用薬
- かゆみを引き起こすヒスタミンを抑える「抗ヒスタミン薬」の内服(症状や状態に応じて処方いたします)
アレルギーの原因を調べたい場合
当院では「View39アレルギー検査」をご用意しています。39種類もの主要なアレルギー原因物質(ダニ、ハウスダスト、スギ、花粉、食物など)を1回の採血で検査でき、問診では絞り込めなかった原因究明にも役立ちます。検査費用は一般的なアレルギー検査と同額で、保険適用、結果は約1週間でお伝え可能です。
検査項目例
- ダニ
- ハウスダスト
- ネコ皮屑
- スギ・ヒノキ(花粉)
- 卵・乳・小麦・大豆・エビ・カニなどの食物
検査概要
- 少量の血液でOK
- 中学生以上から検査可能(小学生以下は小児科で対応)
- 約1週間で結果がわかる
受診の目安
次のような場合は、我慢せず早めにご相談ください。
- 症状が長引く、広範囲にわたる
- 強いかゆみや痛みがある
- 薬や食べ物のアレルギーが疑われる
- 子どもの蕁麻疹で全身症状がみられる
当院では、お一人おひとりの症状・生活状況・ご希望をふまえて、専門医が丁寧に診察いたします。
お気軽にご相談ください。