イボ(ウイルス性疣贅(ゆうぜい))

イボは、医学的にはウイルス性疣贅(ゆうぜい)と言い、ヒト乳頭腫ウイルス(HPV … ヒトパピローマウィルス)の感染によって生じます。HPVは正常の皮膚・粘膜には感染せず、小さい傷などを介して感染し疣贅を形成するため、外傷を受ける機会の多い手のひらや足の裏、指先などに好発します。特に小児の場合には、「ミルメシア」という、痛みを伴い、一見魚の目のように見えるイボが手足にできることがあるので、覚えておきましょう。
その他、アトピー性皮膚炎児では、皮疹を繰り返しやすい肘や腋窩などに、独特の分布・臨床像を呈することがあります。イボの治療は、液体窒素による凍結療法が基本です。通常1回で治ることはなく、1~2週間毎に根気強く繰り返し治療する必要があります。